伊東純也は大黒柱、南野拓実はサブ、新加入・鈴木唯人のライバルは3人。フランスリーグ後半戦、日本人5人の見どころ

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 折り返し地点にあたる第19節を終えた今シーズンのリーグ・アンは、いよいよ次節からシーズン後半戦に突入する。

 目下リーグ首位を走るのは王者パリ・サンジェルマンだが、2位RCランスとの差はわずか3ポイント。3位マルセイユも2ポイント差でRCランスを追いかける状況で、例年になく接戦が続きそうな気配となっている。

 そんななか、日本のサッカーファンを驚かせたのが、冬の移籍マーケットで清水エスパルスの鈴木唯人がストラスブールにローン加入するというニュースだ。

フランス1年目ながら欠かせぬ存在の伊東純也フランス1年目ながら欠かせぬ存在の伊東純也この記事に関連する写真を見る 今シーズンのリーグ・アンでは、伊東純也(スタッド・ランス)、南野拓実(モナコ)、オナイウ阿道(トゥールーズ)、川島永嗣(ストラスブール)の4人が同じ舞台でプレーしているが、ここに鈴木が加わることで、日本人選手は過去最多の計5人。

優勝争い以外にも、さらにリーグ・アンを観戦する楽しみが増すことになる。そこで、注目度がアップした今シーズンのリーグ・アンでプレーする日本人選手たちの近況を紹介したい。

まず、ここまで最も華々しい活躍を見せているのが、今シーズンから初めてリーグ・アンに活躍の場を移したスタッド・ランスの伊東純也だ。

 開幕前の負傷により、第2節クレルモン戦の後半途中で初登場となった伊東は、ここまでリーグ戦16試合に出場(出場時間1269分)。そのデビュー戦を除く15試合のすべてがスタメン出場で、4ゴール1アシストをマークするなど、すでにチームに不可欠な戦力となっている。

 もっとも、シーズン序盤は毎試合のように退場者が出たことも影響し、チームは下位に低迷。オスカル・ガルシア監督が成績不振で解任される事態となった。

 だが、それでも第11節から暫定監督として指揮を執った30歳の青年監督ウィル・スティルが見事にチームを立て直し、以降は4勝5分けの無敗。そのスティルがW杯ブレイク中に新監督に就任し、チーム成績も11位にまで浮上した。

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