「あの長友か?」「マラドーナとともに」「出てたら優勝できた」...イタリア人が見たカタールW杯 (4ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • photo by JMPA

 ただし、ナポリのサポーターにはひとつだけ納得できないことがあるそうだ。

「今回の優勝で、リオネル・メッシがマラドーナを超えたなんていう声が聞かれますが、それだけは我々は譲れません。ナポリではいつまでもマラドーナが神なんです」(ペトラッツォーロ氏)

「W杯は楽しかったが、いつもどこかに一抹の寂しさは感じていた。だから終わった今、イタリアは少しほっとしている。やっとまた他の国と同じスタートラインに立てた気がする」と、前出のブッツィ氏は言う。

 来年3月からはユーロ(ヨーロッパ選手権)の予選も始まる。イタリアはこの大会で連覇を狙う。カルチョの国の名に懸けて、もうこれ以上の失敗は許されない。威信をかけた戦いが始まる。

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