ラ・リーガ新シーズンで、スペイン人記者が推すGK&DF5人。経験豊富なベテランからビッグクラブ注目の逸材まで (3ページ目)
攻守に能力を発揮
DF/ダビド・アラバ(レアル・マドリード)
ダビド・アラバはレアル・マドリードで2シーズン目をスタートしたばかりだが、それを知らない人は、彼が10シーズン目と聞いても疑問に思わないだろう。昨季、強烈なリーダーシップを発揮してDFラインを統率し、エデル・ミリトンが時折見せた注意散漫なプレーを補い、加入初年度にしてチームを優勝に導く立役者のひとりとなった。
今季はより多くのローテーションが実施されると予想されるが、適応期間をほぼ必要とせず、チームで4番目に出場時間の長い選手となった昨季同様、多くの試合でその勇姿を見ることができるだろう。
また、今回はリーガに焦点を当てているが、UEFAスーパーカップのフランクフルト戦でのゴールも忘れることはできない。自身12年連続となるタイトル獲得を早々に確定させてから、今季のリーガ開幕を迎えている。
初戦のアルメリア戦は休養のためベンチスタートだったが、途中出場後すぐにボールを拾ってFKから直接ゴールネットを揺らし逆転弾を記録した。続くセルタ戦でもアシストし、目に見える形で攻撃に貢献している。
アラバは以前、時間が経つにつれCBのほうがしっくりくると告白していたが、開幕戦と第3節エスパニョール戦は左SBでプレーし、守備におけるユーティリティプレーヤーであることを証明している。
また、パス成功率は90.82%、陣地でのパス成功率は82.28%と、洗練されたボールさばきで攻撃の起点にもなり、攻守に渡って能力の高さを見せつけている。
DF/ハビ・ガラン(セルタ)
ハビ・ガランはすでに昨季、高い評価を受けていた選手だった。セルタが1年前に費やした約400万ユーロ(約5億6000万円)という移籍金は、その能力からすると、今非常に安いものに感じているはずだ。
ここまでの3試合、1勝1分1敗と調子の上がらないセルタにおいて、エドゥアルド・コウデ監督は強烈かつ巧みな左足を備えるこの選手に大きな信頼を寄せている。エースのイアゴ・アスパスとともに注目されるに相応しい活躍を見せており、バルセロナが今夏、左SBの補強候補に挙げるまでになっていた。
DFでありながら、今季のリーガで2番目にドリブルを成功させている(9回)。さらにクロスの精度も高く、1アシストを記録。しかし守備をおろそかにしているわけではなく、相手FWと激しく球際を競り合い、ここまでリーガで2番目にボールを争った選手(49回)、その勝利数が3番目に多い選手(25回)となっている。
◆【画像】レアル・マドリード、バルセロナほか、2022-23 欧州サッカー注目チーム フォーメーション
3 / 3