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今季、欧州で最も活躍した日本人選手は誰だ。MVPは満票で鎌田大地に (2ページ目)

  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

去就に注目の三笘薫、守田英正

伊東純也(ゲンク)

 ベルギーリーグのリーグランキングは13位。Jリーグのわずかに上をいくレベルだと見るが、伊東所属のゲンクは今季、そのレギュラーシーズンにおいて8位に終わった。昨季の4位から順位を下げた格好だが、伊東は活躍した。右ウイングが後半30分を過ぎてもピッチに立っているケースが少ないこのご時世にあって、伊東は例外だ。すべてのフィールドプレーヤーの中で、もっとも長い時間、ピッチに立っている。シーズン中に監督が交代したが、いずれの監督からも絶大な信頼を得ていることがよくわかる。活躍度は高いと言わざるを得ない。

三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)

 今季1部に昇格したロイヤル・ユニオン・サンジロワーズは、ベルギーリーグで2位に入り、来季のCL予選出場権を得た。今季チームに加わった三笘は、左のウイングバックとして活躍。左ウイングとしてプレーした川崎フロンターレ時代とは異なり、左サイドをひとりでカバーすることになった。これまで以上に走力、馬力が求められることになったが、みごと課題をクリアすることに成功。ひと回り骨太な選手に成長した。来季の去就が注目される。

守田英正(サンタクララ)

 リーグランキング6位のポルトガルで、守田の所属するサンタクララは7位という成績を収めた。昨季の6位から一歩後退した格好だが、リーグ全体のレベルは確実に上がっていて、人材豊富な代表チームを含め、ポルトガルはいま国全体が上昇気流の真っ只中にある。守田もその流れに乗っている感じだ。伸びは止まっていない。出場時間はチームで3番目の長さだ。中心的な存在と言っていいだろう。言い換えれば、卒業のシーズンを迎えている。

鎌田大地(フランクフルト)

 3-4-2-1の2シャドー、左サイドで、ほぼ年間を通して活躍した。リーグランキング4位のブンデスリーガでは11位に沈んだが、ご承知のようにヨーロッパリーグ(EL)では見事、優勝。日本人として、2001-02シーズンの小野伸二以来となる快挙を達成した。日本代表に招集されなかったことが幸いしたとの見方もできる。プレーに力感がこもっていないので、スッと自然体に見える。0トップ、さらには中盤選手としてもやっていけそうな幅の広さも感じさせる。日本代表の救世主になれるか。

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