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メッシはもう、うんざり? 2年越しのバロンドール争奪戦、勝ち取るのは誰だ (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 そのベンゼマは、今シーズンは目下ラ・リーガで9ゴール、チャンピオンズリーグでも2ゴールをマークするなど絶好調で、キャリアの充実期を迎えている。唯一欠けていたフル代表チームでのタイトル獲得も、ネーションズリーグ初優勝に大きく貢献した点が大きい。

 本人も「バロンドールは、僕が小さい頃から抱いていた夢のひとつ。当然、それを夢見ている」と受賞への意欲を示すなど、キャリア初のビッグチャンスが巡ってきたと言える。

 一方、マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネは、バイエルン・ミュンヘンでゴールを量産し続けるポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(33歳)を推す。

「もし僕が選ぶのであれば、この2年間の活躍を見たうえでレヴァンドフスキを選ぶ。ゴールを決め続けてきたうえ、バイエルンで多くのタイトルを勝ち取っているからね」

 たしかにこの2年間、レヴァンドフスキの活躍ぶりはすさまじいものがある。

 昨年はバイエルンでチャンピオンズリーグ優勝(2019−20シーズン)に貢献したほか、ブンデスリーガ、FIFAクラブワールドカップ、UEFAスーパーカップを手にし、個人としてもチャンピオンズリーグ得点王とブンデスリーガ得点王をダブル受賞(2019−20シーズン)。もし2020年度のバロンドールがあったのなら、間違いなく彼が受賞していたはずだ。

 また、今年に入ってもブンデスリーガ優勝と得点王を獲得するなど、この2年間に期間を広げてみた場合、ライバルと比較にならないくらいのアドバンテージがある。今シーズンも好調を持続し、チャンピオンズリーグで5ゴール、国内リーグでは10ゴールを記録。まさにバロンドール受賞に値するパフォーマンスをキープしている。

 ただし、ベンゼマやレヴァンドフスキにとって強力なライバルとなる選手がいる。現在パリ・サンジェルマンでプレーするアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34歳)だ。

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