欧州サッカートップ10クラブの新布陣。今シーズンを席巻するクラブはどこか (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi

3位:リバプール(イングランド)

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FW:マネ(ジョーンズ)、ジョタ(フィルミーノ)、サラー(オリギ)
MF:ヘンダーソン(ケイタ)、エリオット(オクスレイド=チェンバレン)
MF:ファビーニョ(チアゴ・アルカンタラ)
DF:ロバートソン(ツィミカス)、ファン・ダイク(コナテ)、マティプ(ゴメス)、アレクサンダー=アーノルド(N・ウィリアムズ)
GK:アリソン(ケレハー)

 昨季はDFフィルジル・ファンダイクをはじめ、センターバックの主力が軒並み離脱し、早々に優勝争いから脱落。イブラヒマ・コナテを加えてそこを強化し、ローンから帰ってきた18歳のハーヴェイ・エリオットはウイングではなく、中盤で起用されそうだ。

 ただ新たな即戦力はその2人しかおらず、ライバルに比べるとやや選手層が心許ない。前線ではロベルト・フィルミーノが一昨季の姿からほど遠く、ディオゴ・ジョタに先発を譲る機会もあるが、エースのモハメド・サラーは昨季もFW陣でひとり気を吐き、今季は開幕戦で連続得点記録を塗り替えた。

 日本代表FW南野拓実は出番に恵まれない状況が続くが、1月にはサラーとサディオ・マネがアフリカ・ネーションズカップにそれぞれの国を代表してひと月ほど参加することが濃厚なため、そこで真価を発揮して序列を覆したい。

4位:バルセロナ(スペイン)

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FW:ブライスワイト(アンス・ファティ)、デパイ(アグエロ)(L・デ・ヨング)、コウチーニョ(デンベレ)
MF:F・デ・ヨング(セルジ・ロベルト)、ペドリ(リキ・プッチ)
MF:ブスケツ(ニコ・ゴンサレス)
DF:ジョルディ・アルバ(ミンゲサ)、ラングレ(ピケ)、アラウホ(ウムティティ)、デスト(エリック・ガルシア)
GK:テア・シュテーゲン(ネト)

 前会長のひどい経営により、リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)やアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)、ミラレム・ピャニッチ(ベシクタシュ)、フランシスコ・トリンコン(ウォルバーハンプトン)、カルレス・アレニャ(ヘタフェ)らを放出せざるを得なくなり、チーム力は明らかに低下している。

 現時点ではアンス・ファティやウスマンヌ・デンベレ、ジェラール・ピケ、サミュエル・ウムティティら負傷者も多く、働き詰めのペドリにも休暇が必要だろう。メンフィス・デパイ、セルヒオ・アグエロ、エリック・ガルシアの新戦力はすべてフリーで獲得し、ベテランストライカー、ルーク・デ・ヨングはローンで加入。この難局を乗り切るには、主力の状態が整うことが絶対条件となりそうだ。

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