前半戦終了の欧州サッカー。市場価格が上昇した日本人選手ベスト5
欧州各国リーグは今季の前半戦を終え、活躍に応じて選手たちの市場価格も変動した。日本人選手のなかで、価値を高めた選手たちは誰だろうか? 移籍市場を専門に取り扱うポータルサイトとして有名な「トランスファーマルクト」で、日本人選手のデータ・アナリストを務めるトビアス・ドライマン氏に解説してもらった。今季の開幕前の2020年7月1日の市場価格と、最新のものを比較。上昇額から今季前半の"勝ち組"を明らかにした。そのトップ5を紹介する。
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ベルギーで持ち味を存分に発揮している伊東純也5位 伊東純也(ゲンク)
上昇額200万ユーロ(2億5200万円)/市場価格650万ユーロ(約8億1900万円)
伊東純也は、柏レイソルに所属していた当時から評価は高く、すでに200万ユーロの市場価格が付けられていた。そして、伊東に対する市場の期待は、欧州への移籍と同時に満たされることとなった。
2019年1月にゲンクへレンタル移籍すると、その直後の活躍は目覚ましいものがあった。市場評価額も450万ユーロまで大きく伸びた。一時期、出場時間が短くなったが、今シーズンは再び先発の座を掴んだ。
伊東は、その期待を裏切らなかった。優れたボールタッチ、試合を読む能力、そしてクレバーなフリーランなど、能力の高さを継続的に示している。最近でも、テクニカルなプレーで得点を演出し、ファンたちの話題の中心となったばかりだ。
27歳の伊東も、遠藤と同じように"タレント"と呼ばれる年齢層を過ぎてしまっている。とはいえ、ゲンクは、高額な移籍金で主力選手を放出することでよく知られている。欧州5大リーグからのオファーの噂が出始めるのも、時間の問題だろう。
最近、鎌田、遠藤や堂安律などの活躍で、再び日本人の評価が高まり始めているブンデスリーガからのオファーだって、もしかするとあり得るかもしれない。
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