前半戦終了の欧州サッカー。市場価格が上昇した日本人選手ベスト5 (2ページ目)
シュツットガルトで存在感あふれるプレーをしている遠藤航4位 遠藤航(シュトゥットガルト)
上昇額440万ユーロ(約5億5440万円)/市場価格600万ユーロ(約7億5600万円)
ドイツのファンたちは、いまだに驚きのあまり目を疑っている。これほどの選手が、欧州の目に止まらず、Jリーグで長きにわたってプレーしつづけていたことが信じられないのだ。この2年の間に、27歳の遠藤は、シュトゥットガルトのアンカーとして存在感を発揮している。
178cmながらヘディングに強く、1対1の勝率は信じられないほどに高い。攻撃では、ビルドアップから視野の広い縦パスを通す能力も群を抜く。この遠藤の攻守をつなぐアンカーとしてのクオリティが、シュトゥットガルトの鋭いカウンターを実現させているのだ。
短期間のうちにシュトゥットガルトで不可欠な選手となり、市場価格も急激な上昇を見せている。それでも、久保や冨安ほどの金額にならないのはなぜだろうか? その理由は年齢にある。27歳という年齢は、評価額の上昇率が高い"若手選手"の年齢層から外れてしまっているのだ。
現在は、若い選手へ投資するのが世界中でトレンドなっているため、売り手市場の若手選手の値段が上がる傾向が強まっている。遠藤の市場価格が、さらに大きく上昇することがあるとすれば、それは国内外のビッグクラブへ移籍した時だろう。
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