前半戦終了の欧州サッカー。市場価格が上昇した日本人選手ベスト5 (3ページ目)
セリエAで充実したプレーを見せる冨安健洋3位 冨安健洋(ボローニャ)
上昇額450万ユーロ(約5億6700万円)/市場価格1800万ユーロ(約22億7000万円)
日本国内では、早くから才能あるディフェンダーとして評価を受けていた。そして、シント・トロイデンは、20歳の冨安健洋の能力をいち早く見抜いたのだった。85万ユーロ(約1億700万円)でアビスパ福岡からベルギーにやって来ると、1年半後には900万ユーロ(約11億3500万円)でイタリアに移籍。シント・トロイデンに多額の移籍金を残した。
ボローニャにも大きな利益をもたらしている。ベルギーリーグに比べて、レベルがさらに上がるイタリアのセリエAの舞台でも、それほど長い適応時間を必要とはしなかった。
ボローニャにとって、冨安は信頼して起用できるディフェンダーであり、身体的にも屈強なフォワードを相手にも十分戦える力を持っている。センターバックでもサイドバックでも、3バックでも4バックでも問題なくプレーできる点も魅力的だ。
冨安が体現して見せている能力は、ビッグクラブの興味を引くものだ。直近でも、噂の範囲ながら、ナポリ、ミラン、あるいはボルシアMGといった強豪クラブの名前が挙がっていた。
とはいえ、ボローニャにはカナダ人投資家が出資しているので、経済的に苦しいわけではない。そのため、適切ではあるものの、移籍金も3000万ユーロ(約37億8000万円)と高額に設定されている。この金額を超える市場価格に到達するためには、冨安は大きなケガをすることなく、コンスタントにプレーしつづけなければならない。
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