日本代表が一流舞台に初めて立った日。
サッカーの聖地に刻まれた歴史

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 赤木真二●写真 photo by Akagi Shinji

 感激させられたのは、ウェンブリーのスタンドから沸き起こった数々の歌声だった。イングランドの本大会出場が決まったも同然になると、満員のスタンドは誰もが知るポップスを次から次へと大合唱してくれたのだ。「この大合唱を録音して帰りたい」。ノートにはそう記されている。

 くり返すが、日本代表が1995年6月3日、初めてウェンブリーの土を踏んで25年が経過した。だがその後、このサッカーの聖地に足跡を残した日本人はいるだろうか。該当者を見つけることはできない。2012-13年シーズンのCL決勝はバイエルン対ドルトムントだったが、香川真司はその前のシーズン、ドルトムントを離れていた。

 ウェンブリーでプレーする日本人選手をもう一度見る機会は、いつ訪れるだろうか。

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