南野拓実が攻守で持ち味を発揮。だが試合の流れを変える決定打を欠いた (3ページ目)
しかし、キックオフからチーム全体が不調。何かを変えないといけないと判断したのか、クロップは前半だけで南野に交代を命じた。
南野のパフォーマンス自体は悪くなかった。
「前半だけでの交代は、タキのパフォーマンスとはまったく関係ない。(中断後のルール変更で)交代枠が5人あるのだから、選手が疲れる前にいろいろ試そうと、試合前から考えていた」
試合後、オンラインミーティングツール「zoom」で記者会見を行なったユルゲン・クロップ監督がリラックスした表情で語っていたように、早めの交代策で試合の流れを変えようとしていた印象は強い。
実際、いいプレーもあった。プレスバックからボールを奪い、素早くカウンターにつなげた34分の場面は、攻守両面でハードワークを行なう南野の持ち味が出ていた。
前半終了間際に放ったシュートの場面でも、ペナルティエリア内で巧みにフリーになり、FWサディオ・マネからラストパスを引き出した。振り向きざまに放ったシュートでネットを揺らしていれば、試合の流れは大きく変わっていただろう。
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