2020.06.24

久保建英が首位レアルに挑む。
勝機をつかむためにどこを突くべき?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Quality Sport Images/Getty Images

パスを保有するレアル・マドリードとの大一番に挑む久保建英(マジョルカ) コロナ禍による中断を経て再開したリーガ・エスパニョーラで、ジネディーヌ・ジダン監督が率いるレアル・マドリードが快進撃を続けている。エイバル、バレンシア、レアル・ソシエダに3連勝。バルセロナを引きずり下ろし、勝ち点では同じながら第34節終了時点で首位に立った。

 再開後の戦いに苦しむクラブが多い中、ジダン・マドリードはなぜ着実に勝ち点を積み上げられているのか――。

「どうしてハメス(・ロドリゲス)が先発したのか? それは彼が我々の選手だからさ。我々は23人の選手の集まりで、今日はハメスがプレーしただけだ」

 直近の第34節、レアル・ソシエダ戦に勝利すると、ジダンは会見で淡々と答えた。

 ハメスはジダンに対し、反旗を翻したコロンビア人スターである。昨シーズンはバイエルン・ミュンヘンに新天地を求めたが、引き取り手がなく、舞い戻ってきた。飼い殺しにされても不思議はないだろう。

 しかし、ジダンは恨みを持たず、感情的にならない。その寛容さは特筆に値する。選手の献身や才能に対し、真摯に向き合えるのだ。