南野拓実が攻守で持ち味を発揮。だが試合の流れを変える決定打を欠いた (5ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images


 相手が前がかりになったところでピッチに途中交代で入ったサウサンプトン戦(2月1日)では、南野の周囲に広大なスペースがあり、カウンターからチャンスを作り出した。この時も、南野は次のように話している。

「少しオープンな試合になっていた。こういう試合展開になると、自分のやるべきことがもっとわかりやすくハッキリするというか。しっかり攻守の切り替えを速くというのと、ゴール前に関わっていくということ(を意識してやった)。

 今日に関してはできたと思いますけど、これを続けていくことが大事。たとえば、0−0とか拮抗した試合展開のなかでも、信頼してもらえるようなプレーができていければいいかなと」

 今回のエバートン戦は、南野の言う「相手が引いてきた時は難しい」試合になるだろう。

 ボールを保持しても、必ずと言っていいほど前方にマーカーが控えていた。日本代表MFは頻繁に中央へポジションを移しながら、CFのロベルト・フィルミーノらとの連係プレーで崩そうとしたが、エバートンの守備網を崩し切るところまではいかなかった。

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