南野拓実が攻守で持ち味を発揮。
だが試合の流れを変える決定打を欠いた
異例尽くしのダービーとなった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プレミアリーグは3月13日に中断が決定。約3カ月の中断期間を経て、リバプールは6月21日にリーグ再開初戦となるエバートン戦を迎えた。
エバートンとのダービーでリーグ初先発を果たした南野拓実 通算202回目のエバートンとの「マージーサイド・ダービー」は史上初の無観客試合となり、予防策が至るところに施された。選手同士が密状態にならないよう、アウェー用のドレッシングルームはスタジアムに隣接する駐車場に作られ、リバプールの選手たちは臨時のプレハブでミーティングを行なった。
また、会場のグディソン・パークは場内の通路が極めて狭いことから、選手入場も各チーム別々の場所から行なわれた。スタジアム周辺にサポーターが集まってこないようにと、試合前から試合後まで地元警察が厳重に警備にあたった。
そんな異様な雰囲気のなか、南野拓実が国内リーグ戦で初の先発出場を果たした。
1月の冬の移籍期間で加わり、これまで国内リーグ戦で3試合に出場。いずれも途中交代での出場だったが、再開前に行なわれたトレーニングマッチでの好調さを買われ、加入後初めてリーグ戦で先発を言い渡された。
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