南野拓実が攻守で持ち味を発揮。だが試合の流れを変える決定打を欠いた (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images


 約3カ月にわたる中断期間は、南野にプラスに働いたようだ。

「タキ(南野の愛称)はチームに馴染んだ。言葉の不便さがあり、みんなから好かれようともしていた入団後の3週間と比べると、大きく変わった」とユルゲン・クロップ監督が言えば、副主将のMFジェームズ・ミルナーも「今では長くチームにいる選手のよう」と口を揃えた。

 加入から約半年。スポーツメディア「アスレティック」によると、南野は中断期間に英語の勉強を集中的に行なっていたという。5年間暮らしたオーストリアでの生活のようにはいかないまでも、英国での暮らしやリバプールにも慣れ始めたようだ。

 仕切り直しとなるエバートン戦で、クロップ監督は4−3−3の布陣を採用した。

 試合では、レギュラーFWのモハメド・サラーがベンチスタート。試合前、ドイツ人指揮官が「メディカルスタッフの助言に従って決断した」と語っていたように、選手によってコンディションはまちまちのようである。

 南野はこれまでCFに入ることが多かったが、今回はサラーが普段プレーする右FWの位置に入った。日本代表は中央エリアのポジションを絞りながら、攻守両面で精力的に動き回った。

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