林陵平がワールドカップオランダ戦を振り返る「2回リードされても追いつける。これは日本代表の進化」
北中米ワールドカップ初戦のオランダ戦でサッカー男子日本代表は格上相手に善戦し、2-2の引き分けという結果を残した。現地で取材をしている林陵平さんが試合を振り返った。
「当たったのはうれしかったです」と林さんが語るのは、左シャドーでの前田大然の起用だ。注目していた選手のスタメン起用に、笑顔で語る。
日本は、この試合でハイプレスを封印し、ミドルゾーンで構えてカウンターを狙うプランを採用した。その守備において、前田には複数の役割が課されていた。
オランダのビルドアップ時、前田はヤン・ポール・ファン・ヘッケと、デンゼル・ダンフリースへのプレスという二重のタスクをこなした。その状況を林さんはこう説明する。
「前田が2度追いする役割が与えられていました。ひとつの役割だけじゃなくて3つぐらいの役割があった」
スピードと走力を武器とする前田だからこそ成立する、合理的な守備設計だった。
さらに左サイドでは、前田がファン・ヘッケを捕まえに行った際に中村敬斗が縦スライド、伊藤洋輝が横へスライドすることで4-4-2に近いブロックを形成する連動が機能していた。
【後半の失点は「一番恐れていた男」】
先制点を決めたのはオランダだった。51分、ライアン・フラーフェンベルフからのクロスをフィルジル・ファン・ダイクがヘッドで押し込む。
「一番恐れていた男。なんでもないクロスを合わせる。ファン・ダイクさすがです。もうファン・ダイクを褒めるしかない」
しかし、日本の反撃は早かった。57分、右シャドーの久保建英が左サイドへ移動したことでポケットが生まれ、最終的に中村敬斗がカットインから右足を振り抜いてゴール。「立ち上がるくらいうれしかった。最高!」と林さんも喜びを爆発させた同点弾だった。
束の間の均衡は64分に破られる。フラーフェンベルフが自らターンして持ち上がり、クリセンシオ・サマーフィルへラストパス。これがポストに当たってゴールに吸い込まれた。「日本がどうっていうよりは、もうお見事としか言いようがない」と林さんは冷静にオランダの個の力を称えた。
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