「本田圭佑とユニを交換した」。対戦相手が大興奮で語ったその経緯 (2ページ目)
一方、スタジアムには約120人のテレビ、ラジオ、新聞、ネットの記者が本田のデビューを見にきていた。それ以外には、わずか10人ほどのスタジアム関係者が、本田のデビュー戦の目撃者だった。
リオデジャネイロのサッカー紙『オ・グローボ』のレイラス記者はこう言っていた。
「本田は、今日ここには来ることのできないボタフォゴサポーターの希望の星だ。我々記者はいつも以上に誠実に、確実に、今日の試合の様子を彼らに伝えなければいけない。皆が待ち望んでいたデビューの様子を、その興奮を、そのまま感じさせる使命がある」
カメラマンのエドゥアルド・コレアは、今日の試合は本田しか見ないと言った。
「ひとりの外国人選手のデビューにリオがこれほど沸いたのは、クラレンス・セードルフ以来だ。いや、その熱気はセードルフ以上かもしれない」
実際、本田はすばらしいブラジルデビューを果たした。PKからだが得点もし、その出来は皆の期待以上だったと思う。空っぽのスタジアムでハードに戦い、チームにいい結果をもたらそうと奮闘していた。
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