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「本田圭佑とユニを交換した」。
対戦相手が大興奮で語ったその経緯

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ついに本田圭佑(ボタフォゴ)がブラジルデビューを果たした。

 カンピオナート・カリオカ(リオデジャネイロ州選手権)のバングー戦。本田はスタメンとして出場し、PKからゴールも決めた。

バングー戦でデビュー、PKを決めた本田圭佑(ボタフォゴ)photo by AFP/AFLOバングー戦でデビュー、PKを決めた本田圭佑(ボタフォゴ)photo by AFP/AFLO しかし、その試合の空気は予想していたものとは大きくかけ離れていた。多くのサポーターの熱い声援のなかで本田はデビューするはずだった。しかし、そのために用意されていた先週火曜の試合を、本田は風邪のために欠場。やっとデビューできたこの試合は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で無観客試合となってしまったのだ。

 それでもスタジアムの外では数十人のサポーターがいて、ピッチの選手たちに届くようにできるだけ大きな音で太鼓を叩いていた。そのなかのひとりはこう言っていた。

「我らが本田には、お祭り騒ぎのデビュー戦がふさわしかった。だから中に入れなくても、こうやって外から応援し、ここに彼を愛するサポーターがいることを知らせたかった。そうして本田に最高の力を発揮してもらいたいんだ」

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