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南野拓実、壁に直面。リバプールで
飛躍を遂げた「先輩たち」に続きたい (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 リバプールは、練習時から徹底してディテイルにこだわる。セットプレー時も「けっこう指示が細かい」(南野拓実)という。スローイン専門コーチや心理カウンセラーを採用している点も、すべて「チームの勝利」と「選手の成長」につなげるためだ。

 今冬の移籍市場で加入した南野は出場機会が限られており、世界王者リバプールの壁に直面している。ベンチスタートとなったボーンマス戦では最後まで出番がなかったが、約1カ月ぶりに先発したFAカップ5回戦のチェルシー戦(3月3日)では、リバプールとプレミアリーグのプレースタイルにフィットし始めているところを見せた。

 クロップ監督の指導を受けながら、ここからどこまで成長していけるか。以前、南野は次のように話していた。

「今の自分の高いモチベーションと、この成長できる環境があれば、よくなっていくんじゃないかなと思います」

 多くの選手を成長させてきたリバプールの環境で切磋琢磨していけば、選手として大きく進化していくに違いない。実際、日本代表主将の吉田麻也(サンプドリア)も「(拓実は)毎日必死だと思います。選手として、こういう時が一番伸びる」と、南野にエールを送っていた。

 出場機会の少ない今は、我慢の時。南野も、リバプールへの移籍を機に大きく羽ばたいた先輩たちのあとに続きたい。

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