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南野拓実、壁に直面。リバプールで
飛躍を遂げた「先輩たち」に続きたい (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 半年後、リバプールに移籍したマネはひと皮むけた。クロップ体制の選手に共通して言えることだが、フィットネスレベルが極限まで上がり、球際では強く、最後まで走り切れる選手に進化した。

 マネの場合は、クラーク氏が指摘するシュートとクロスボールの精度も向上。とくに、リバプールが欧州王者に輝いた昨シーズンの活躍は目覚ましく、年間50試合に出場して26ゴールを奪った。サウサンプトン時代に目立った自己中心的なプレーも、リバプールではほとんど見られなくなった。

 しかも、2019年度のFIFA最優秀選手賞を受賞したリオネル・メッシが、マネに一票を投じていたことが話題になった。フランス・フットボール誌が選ぶバロンドールでも、マネは4位につけた。マネがトップ3に入らなかったことに、メッシが「とても残念」と落胆していたとのエピソードは、セネガル代表のアタッカーがリバプールで大きく成長した何よりの証拠だろう。

 振り返れば、2015-16シーズンの1年をニューカッスル・ユナイテッドでプレーしたMFジョルジニオ・ワイナルドゥムや、2014年からの3シーズンをハル・シティでプレーしたDFアンドリュー・ロバートソンも、リバプールへの移籍を機に世界的名手に成長した。クロップ監督の指導のおかげで、主将のMFジョーダン・ヘンダーソンにいたっては、英メディアに「今季プレミアの最優秀選手の有力候補」とまで讃えられるようになった。

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