久保建英ら日本人選手への影響は?
FIFAがレンタル移籍を来季から制限 (4ページ目)
豊富な資金力を持つ彼らは、まだ自チームのトップ登録には至らない若手選手を繰り返しスモールクラブに貸し出すことによって成長を促し、その選手の市場価値が上がったところで売却。借入側クラブに育成してもらったにもかかわらず、最終的に彼らが多くの利益を手にする仕組みを確立させたのである。獲得に費やした金額は微々たるものだけに、仮に放出時に利益を得られなかったとしても、彼らが懐(ふところ)を痛めることもない。
こうなると、もはやローン移籍は本来の目的を逸脱した単なる金儲けの手段でしかない。最近はクラブとタッグを組んで、その手法によって莫大な利益を手にする大物代理人の存在が問題視されるようになっており、現在FIFAは代理人に支払われる移籍手数料にも上限を設けるべく議論を進めているほどだ。
つまりFIFAは、その悪しき傾向に歯止めをかけるべく、ローン移籍に関する新ルールの創設に至ったというわけである。
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