南野拓実はリバプール移籍後ノーゴールだが、福田正博は心配していない (2ページ目)
それはユルゲン・クロップ監督が、獲得した新戦力をチームにフィットさせていくマネジメントに長けているからだ。現在主力になっているナビ・ケイタをはじめ、多くの選手は少しずつ試合に出場しながら、チームの戦力になった実績がある。
南野の場合、前所属のザルツブルクの戦い方がリバプールの戦術と共通点が多いとはいえ、リーグのレベルやチームメイトのクオリティーに差があるのも事実。これまでリバプールで南野が起用された試合では、ボールを受けたいタイミングでパスが出てこなかったり、南野がスペースに走り込んでも使われないケースもあった。
クロップ監督にすれば、こうした多少のズレが生じることは獲得前から想定していたはずだ。リバプールは完成度の高いチームだけに、南野にベンチから試合を見させて学習させようとしている面もあるのだと思う。
リーグ戦でベンチスタートが続く南野だが、彼のメンタル面についても心配はいらないだろう。ザルツブルク時代も、途中出場から結果を残しながらスタメンの座をつかんだ経験値があるからだ。
2 / 5