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長谷部誠と鎌田大地をクラブ幹部が称賛。
ふたりに共通する大きな特長 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 ボビッチからの期待も大きい。

「ケガはよくなっているから心配いらない。彼は本当によくやっていると思うよ。フィジカル的にはもう少し強くならなくてはいけないかもしれないけれど、技術的には突出したものを持っている。これからどんどん成長していく選手だ」

 それはけっしてリップサービスというトーンではなかった。

 その鎌田は、独特の視点でシーズンの流れを見据えていた。やはり出場がなかったドルトムント戦後に、こんな話をしている。

「僕は、前半戦は毎試合出ていて、いま出られなくなっているけど、サッカーの流れというか、速さを感じてます」

 サッカーの流れとは、メンバーの入れ替えやチームの体制の変化を指す。

「その分、いつ自分にチャンスが来るか。来た時に自分がよければ、1カ月後には状況も変わっているかもしれない。だから、いい準備はしていかないと。先のことはわからないですけど、やり続けるしかない。できることをやっていくことが大事だと思う」

 数少ないチャンスをいかにものにするか。焦ることなく、虎視眈々と狙うことがいかに大事か。そのことをフランクフルトの日本人2人は体現している。



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