ライプツィヒ、アタランタらが先勝。
CLは「無欲」が下馬評を覆す (5ページ目)
ハーランドはこの1月、ドルトムントに加入したばかりで、CLのグループリーグを南野拓実とともにザルツブルクの一員として戦っている。同じく冬の移籍でリバプールへ移籍したものの、出番に恵まれない南野とは対照的に、ドルトムントで即スタメンを確保。PSGを相手にさっそく2ゴールをマークした。身長194cmといえば、空中戦、ポストプレーを得意にするCFを連想するが、この選手は足が利く。流れながらプレーできるところに新しさを感じる。
サンチョは、ポジションこそ微妙に違うが、ドリブルを得意とするアタッカーという点でPSGのキリアン・エムパべと共通する。つい比較して見ることになったが、技術の多彩さ、視野の広さ、勘のよさという点で勝っていた。そしてなによりハーランド同様、新鮮で、プレーに驚きがある。これは、ドルトムントにあってPSGにない味、そのものでもある。
この「味」をドルトムントが第2戦でも発揮できれば、試合はもつれる。ほぼ無欲でありそうなところも、PSGには厄介な点だ。
上記の3試合以上に意外だったのは、アトレティコ対リバプールだ。アトレティコがその10日前に戦った国内リーグ対グラナダ戦(試合は1-0でアトレティコの勝利)を見る限り、とてもリバプールに勝てそうな雰囲気はなかった。最低の調子にあったチームが、わずかの期間にここまで回復するとは、想像すらしなかった。アトレティコというチームが潜在的に備えるしぶとさ、勝負強さをあらためて痛感させられることになった。
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