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ライプツィヒ、アタランタらが先勝。
CLは「無欲」が下馬評を覆す (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 その勢いがストレートに反映された試合だった。アタランタは立ち上がりからアルゼンチン代表歴が4試合あるFWアレハンドロ・ゴメスを軸に、チャンスとみるや一気呵成に攻め立てた。前半を2-0で折り返すと、後半も17分までに2点を奪い4-0とリードした。

 ここでようやくバレンシアは目を覚ました。後半21分、交代出場のデニス・チェリチェフ(ロシア代表)が左足シュートを決めて4-1とする。その後もチャンスは幾度となく作った。もう2点ぐらい入ってもおかしくなかったが、そのままタイムアップの笛を聞くことになった。

 この流れで第2戦を迎えれば、試合がもつれる可能性はまだ3、4割ほどある。アタランタは色気を出さず、無欲で臨むことができるか。地力で若干上回る相手に対し、守ってしまうのか。アウェーでも勇気を持って打って出ていけるか。見どころは先述のスパーズ対ライプツィヒと同じだ。

 その前日、火曜日に行なわれた2試合も、下馬評の低いチームが勝利する、まさに決勝トーナメントにありがちなパターンだった。

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