ライプツィヒ、アタランタらが先勝。
CLは「無欲」が下馬評を覆す
チャンピオンズリーグ(CL)が再開した。決勝トーナメント1回戦。この火曜日、水曜日に行なわれた第1戦の4試合(アトレティコ・マドリード×リバプール、ドルトムント×パリ・サンジェルマン、アタランタ×バレンシア、トッテナム・ホットスパー×ライプツィヒ)の中で、客観的に見て、最も競った戦いになると思われたのは、スパーズ対ライプツィヒだった。
下馬評の低かったアタランタはバレンシアを4-1で下した スパーズは今季の国内リーグでは目下5位。ソン・フンミン、ハリー・ケインの主力FWが故障でたて続けに戦列を離れる災難にも見舞われている。一方、ライプツィヒは、CLの決勝トーナメントの戦いこそ初めてながら、国内リーグでは王者バイエルンと首位争いを演じている。国内リーグのレベルでプレミアがブンデスに勝る分、スパーズにプラスアルファが加味されるとはいえ、いい勝負になりそうな気配は濃厚だった。
この現実を両チームはどう捉えたか。CLの決勝トーナメントは、弱者にプラスの要素が働きやすい傾向がある。格上との一発勝負には、「負けてもともと」の気楽さが追い風として働きやすい。負けられない立場に置かれた強者は少なからず慎重にプレーする。
1 / 6