遠藤航がCBで攻撃の起点。ドイツ杯敗退も1部昇格へ「ポジティブ」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 ところが、得点の匂いがまったくしない。相手ゴールを脅かすほどの決定的なシーンは生まれなかった。そして失点はミスから生まれた。

 72分の失点は、相手の右CKをGKがパンチングで防ごうとしたところ、ボールがゴール方向に飛んでいってしまうオウンゴールだった。また83分の失点は、左サイドからカリム・ベララビが切り込んで放ったシュートをGKが弾き、それをルーカス・アラリオに決められた。抜擢されたGKのミスによる2失点とは、なんとも皮肉な結果となった。攻守において、ゴール前でのプレーの質の差が勝敗を分けた。

 遠藤は1部のクラブに善戦したことをこう振り返る。

「2部のチームよりも、相手はつないできました。やはり1部はそういうチームが多いので、そういう意味では"サッカーをしてくれる"というか、やりがいはあったし、楽しみながらプレーできました。できれば勝ちたかったけど、来季はこういう相手に勝っていくために、今の自分たちは2部で昇格を目標にやっている。来季はこのレベルでやるということをしっかり意識しながら、またリーグ戦に臨んでいければいいのかなと思います」

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