久保建英、開幕戦でトップチーム入りの
可能性。ファンは過半数が支持 (2ページ目)
ポジションとしては、4-3-3であれ、4-4-2であれ、右サイドのアタッカーが有力か。FC東京時代と同じく、右サイドでの左利きで、いわゆる"逆足"。中央に入りながら、左足でプレーする。巧みにコンビネーションを使い、決定的なドリブル、パス、シュートを繰り出す。特筆すべきはプレーメイキングもできるセンスで、ルカ・モドリッチとの連係は、すでにゴールの予感を生みつつある。
もちろん、マイナス材料も出た。センターライン付近で不用意にボールを失い、カウンターを浴びている。アトレティコ戦では、実際に失点につながった。ただ、改善の余地はあるにせよ、それ以上に敵に怖さを与えられる選手であることを証明している。
<一次試験を優秀な成績でパスした>
それがレアル・マドリードでの久保の7月だった。スペイン語を流ちょうに話し、コミュニケーションに問題がないのも大きい。他の日本人のようなストレスがなく、力を出し切れているのだ。
少なくとも、8月時点で「トップメンバー入り」の可能性を残した。これは特筆すべきことである。スペイン国内では、色眼鏡で見ていた人間も少なくなかったが、それを取り外させ、戦力として認識させた。
「ジダンは久保を(カスティージャに)"隠す"」
スペイン大手スポーツ紙、『as』はそう見出しを打っている。そこには、久保に対する期待と関心がありありと見える。
「マドリードのファンにとって、久保はプレシーズンの最高のニュース。どこでプレーすべきか、意見はたくさんあるだろう。しかしひとつはっきりしているのは、彼が一流ということだ」
スペイン最多部数を誇る『MARCA』も、その論調は絶賛に近い。Web版では「久保はどこでプレーすべきか? トップチーム・カスティージャ・1部のチームに貸し出し」というアンケートを行なった。32万件近い投票があり、53%がトップチームという答えだった。1部に貸し出しが37%で、カスティージャは10%。実力を承認されている証左だ。
2 / 3