CLで雪辱に燃えるリバプールのクロップ。効果的ならロングボールも使う (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 リバプールとバイエルンの差は、慣れていたか否かの差だった。

 リバプールで光ったのは、その1点目と2点目に関与したファン・ダイクだ。デカくて動けるディフェンダーは欧州に数多く存在するが、その中でもピカイチだろう。リバプールといえば、マネ、モハメド・サラー、フィルミーノのFW3人の名前がまず取り沙汰されるが、ファン・ダイクはそれ以上の存在かもしれない。現在、欧州ナンバーワンのディフェンダーだと言いたくなる。

 もう1人挙げたくなるのもオランダ代表のジョルジニオ・ワイナルドゥムだ。バイエルンから強烈なプレッシャーを浴びながらも、いたるところに進出。そしてほぼノーミスで通したその活動量と正確性、そして的確な判断力は特筆に値する。競技レベルの向上を思わずにいられない選手。そう言いたくなる。

 接戦に強いチーム。そして前シーズン、決勝の舞台を経験していることも、リバプールにとっては大きな財産だ。ウィリアムヒルなど大手ブックメーカーは、リバプールをマンチェスター・シティ、バルセロナ、ユベントスに次ぐ優勝候補の4番手と見ているが、狙い目かもしれない。



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