2019.03.13

ロナウドが「CL4連覇」へ前進。
メッシとの対決は実現するか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTORAFIA

 ユベントスは過去に2度、欧州王者の座に就いている。ミシェル・プラティニを擁した1984-85シーズンと、アヤックスに延長、PK戦の末に勝った1995-96シーズンだ。

 一方、決勝で敗れ準優勝に泣いた回数は7度。これはベンフィカ・リスボンの5回を上回る最多の数になる。

 決勝戦で最後に敗れたのは、カーディフで行なわれた2016-17シーズンで、相手はレアル・マドリードだった。前半を1-1で折り返しながら、終わってみれば1-4。ユベントスは無残な大敗劇を強いられていた。

 今季は、その2シーズン前の決勝で2ゴールを奪取されたクリスティアーノ・ロナウドを獲得。ユベントスは当時の敵方の大将を味方にして戦っている。

 一方、レアル・マドリードは先週、アヤックスにまさかの敗退を喫した。チャンピオンズリーグ(CL)4連覇という60年ぶりの大記録達成を逃すことになった。だが、この4連覇の夢は、ロナウドという個人からは消えていない。

アトレティコ・マドリード戦でハットトリックを決めたクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス) 決勝トーナメント1回戦。ロナウド率いるユベントスは、アトレティコ・マドリードとの第1戦を0-2の敗戦で折り返していた。セットプレーから2ゴールを奪われ、圧倒的に不利な立場でホーム戦を迎えることになった。逆転の目は、確率的にせいぜい2割といったところだろう。

 そのけっして高くない可能性が、結果的に奏功したような気がする。ユベントスはこれで開き直ることができた。

 トリノで行なわれた第2戦。守らせたら世界で一番強いといっても過言ではないアトレティコに対して、ユベントスは立ち上がりから、捨てるモノは何もないとばかり猛然と攻め立てた。