なぜネイマールは敵をつくるのか。チームメイト、監督、税務署...

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

あなたの知らないネイマール(3)

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 たび重なる裁判沙汰や監督、チームメイトとのトラブルも、残念ながらネイマールの無視できない一面だ。ここでは有名な武勇伝をいくつか挙げてみた。

確執が伝えられるエディンソン・カバーニと(左)とネイマール photo by Getty Images確執が伝えられるエディンソン・カバーニと(左)とネイマール photo by Getty Images◆エディンソン・カバーニ
 ネイマールはクラブチームでもっと多くのゴールを挙げたいと思っている。しかしパリ・サンジェルマン(PSG)でPKを蹴るのはカバーニだ。ある試合でネイマールは、監督からの指示も、カバーニも無視し、勝手に自分でPKを蹴ってしまった。それ以来、カバーニとの間はうまくいっていない。昨年11月に行なわれたブラジルとウルグアイの親善試合で、カバーニは強烈なファウルをネイマールに仕掛けた。

◆チアゴ・シウバ
 ブラジル代表でネイマールが悪態をついたとして、少し前からチアゴ・シウバとの間に微妙な空気が流れている。

◆ドリヴァル・ジュニオール
 これまでで一番大きな喧嘩は、ネイマールがまだサントスでプレーしていた頃のことだ。ネイマールは監督のドリヴァル・ジュニオールと対立。試合でも彼が監督をリスペクトしてないのは歴然としていた。

 そしてそれから数週間後、監督は解任された。ネイマールの希望だったという。ジャマイカを初めてW杯に導いたことで有名なレネ・シモンエス監督は、かつてサントスと対戦した時、「とても驚いた」と言う。

「私はネイマールの態度にがっかりしました。試合中に監督にあんな態度をとる選手を初めて見ました」

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