南野拓実が日本代表からクラブに
戻って直面した壁。EL出場は10分 (2ページ目)
「出場は10分だけでしたけど、絶対に爪あとを残してやろうと思っていました。だからそこで決められなかったのが、僕としては悔しいですね。(3-0という状況は)僕からしたらまったく関係ない。今日の試合でも絶対にゴールに絡んでやると思って入っていたし、もちろんそういう(試合を終わらせる)雰囲気というのは見て取れましたけど、僕からしたら相手が間延びしていてチャンス。そういうところを突いてやろうと思っていました」
日本代表で見せたのと同じように、強気で意欲的だった。
日本代表にコンスタントに招集されるのは、もちろんいいことだ。クラブとは違う国際経験を積むこともプラスになる。だが同時に、コンディション調整は難しくなるし、単純にチームとともにいる時間はなくなる。東アジアから長旅を終えた選手をその週末の試合で使わないのも、ある意味で当然なのだろう。
「疲労感はもちろん少しはありますけど、たぶん、ヨーロッパでプレーしている日本人の選手は絶対に避けては通れないところだと思う。疲れているなりに、少しでも回復する術っていうのを、自分で意識してやっていかないといけないと思います」
南野のように、クラブ内でもうワンランク信頼度を上げる必要がある選手の場合、やはり代表との頻繁な行き来はなかなか難しいというのが率直な感想である。せっかく代表で見せた得点力、勢いを生かそうとオーストリアに戻ってきても、そのチャンスから遠のいてしまうというジレンマだ。
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