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肩の荷が下りた長谷部誠の
充実ぶりに思う「日本代表のこれから」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ちなみにこの日、7点中5点を決めたルカ・ヨビッチは、1997年生まれ。まだ20歳のセルビア代表だ。代表キャップがないままロシアW杯のメンバーに選ばれ、ブラジル戦にも出場した、今後ビッグクラブに買われていくだろうと目されている注目株だ。

 10月の日本代表のメンバーを見ると、最年少の1998年生まれが冨安健洋(シント・トロインデン)と堂安律(フローニンゲン)、次が1996年生まれの三竿健斗(鹿島アントラーズ)となる。彼らと同世代の選手が、格段にレベルが高く厳しい環境のなかで戦い、成果を出し始めているのだ。

 日本代表こそ退いたが、長谷部は今もクラブでバリバリと戦っている。もしかしたら現在の日本代表の誰よりも厳しい戦いを日々こなし、勝ち残っているのかもしれない。そう思うと、少し複雑な気持ちになる。ビッグクラブとはいわないまでも、最低でもヨーロッパリーグに出場できる程度の欧州のクラブでレギュラーを獲得し、チームのなかでリーダーシップを発揮している日本人選手がいま、何人いるだろうか。

 新生日本代表の3連勝に沸くのもいいが、そういう選手が出てこないと今後は厳しくなる。最近の長谷部の充実ぶりからは、そんなことを思わされるのだ。

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