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メッシへの依存度がさらに上昇...バルサはCLタイトルを奪還できるか (5ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 パリとトゥヘルの相性はどうですか。ネイマールがすっかりモチベーションを取り戻したようですから風通しの良い、選手を乗せる監督だと効果はあがりそうですね。それからムバッペとネイマールの関係も教えてください。

中山 個人的にはトゥヘルはビッグクラブ向きの指導者ではないと思う部分があるので、パリというクラブに適した指導者かはまだ微妙だと思っています。良い意味で期待を裏切ってほしいとは思いますが、すべてはチャンピオンズリーグの結果次第でしょうね。

 それと、ネイマールとムバッペについては、昨シーズンは明らかに「ネイマールが兄貴で、ムバッペが弟」という関係性にありましたが、今シーズンはムバッペの異次元の活躍ぶりが一方的に目立っているので、ネイマールがムバッペを見る目も変わっているように見えます。うかうかしていると、主役の座をムバッペに奪われてしまうかもしれないという危機感があると思いますし、ムバッペとは"いいライバル関係"になりつつあるのではないでしょうか。

倉敷 小澤さんが注目しているチームはどこですか?

小澤 ラ・リーガのクラブ推しに聞こえるかもしれませんが、今夏の補強が的確だったアトレティコ・マドリーは優勝候補のひとつだと思います。精神的支柱のガビ(アル・サッド)が抜けた穴を心配する声もありますが昨季からディエゴ・シメオネ監督はガビなきチーム作りを進めてきましたし、スペイン代表にも選ばれているロドリゴ・エルナンデスをビジャレアルから獲得しました。サウール・ニゲスもルイス・エンリケ率いるラ・ロハ(スペイン代表)の中心、リーダーになっていますし、コロンビア代表右SBのサンティアゴ・アリアス(PSVから加入)、フランス代表MFトマ・レマル(モナコから加入)など確実に主力を張れる即戦力を各ポジションに補強しています。

 何より今季のCL決勝はホームのワンダ・メトロポリターノでの開催ですし、昨季はEL優勝を飾ったとはいえCLでの失態(グループステージ敗退)の悔しさをチーム全体で共有していますので手堅く勝ち進んでいくと思います。

倉敷 強豪クラブほどワールドカップウイルスに感染してコンディションの維持に苦労しています。アップセットもまだまだおこりそう。想像力を働かせて予測し、原因を求めて試合を分析すればますます楽しめることでしょう。まだグループステージも2節を消化したのみですから、推移を見ながらあらためてチェックしてみたいと思います。

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