アルゼンチン撃破。優勝候補
フランスの穴は「驚異のムバッペ」にあり (4ページ目)
それでも、スタンドを埋めたアルゼンチンサポーターは、2点差になってもなお熱い声援を送る。メッシのクロスをアグエロがヘッドで叩き込み、1点差(3-4)としたのは92分だった。ロスタイム表示は4分だったので、ラスト2分、もうワンチャンスありそうなムードだった。
最後の最後まで目が離せない試合。アルゼンチン対フランスは好試合の条件を完全に満たす一戦となった。そして、マクシミリアーノ・メサの左からのクロスに、ディマリアが右足で合わせた。もしそれが利き足(左)だったら、まさかのゴールが生まれていただろう。ボールはバーを越え、好試合の幕は閉じた。
フランスはこれで、優勝候補の最右翼になった。しかし、あえて穴を挙げればムバッペだ。この選手のスピードと、チームがどう折り合いをつけるか。どこまでそのスピードに頼ればいいか。
そのスゴさが目立った試合ではあるが、実はハマらない時間、スピードを持てあましてしまった時間もまた長かった。90分を通してみると、流れがアルゼンチンにある時間の方が長かった。その理由のひとつに、スピードスター、ムバッペの存在がある。そのスピードを活かしながらどうゲームをコントロールするか。今後の戦いぶりが見ものである。
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