「メッシ後継」を探すバルサが惚れた、あの童顔ストライカーの息子 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by VI Images/AFLO

 オランダ、特にアヤックスの選手は、バルサとの親和性が高い。今のバルサの原型を作ったのが、アヤックスの歴史に名を刻むヨハン・クライフだったことが大きいだろう。ポゼッションを重視し、ウィングを好む土壌があるのだ。

 97年からバルサを率いてリーグ連覇を達成したオランダ人監督ルイス・ファンハールは、欧州王者アヤックスからデ・ブール兄弟、ヤリ・リトマネンなど主力を根こそぎ奪ったものだ。その後、監督が代わっても、バルサはマルク・オーフェルマルス、エドガー・ダービッツ、ズラタン・イブラヒモビッチなど、アヤックス出身者を次々に獲得している。

 チームフィロソフィが似ているだけに、選手は違和感なくプレーできるのだろう。例えばルイス・スアレスが素早くフィットできたのも、アヤックスでのプレー経験がアドバンテージになった。

 バケーロは熱心にユスティンの試合を視察しているが、マンチェスター・ユナイテッドなどプレミアリーグの有力クラブも食指を動かしているという。

 はたして、メッシを継ぐ者が誰になるのか? それはサッカー界全体の関心とも言えるだろう。

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