2018.04.14

レアルは「ひどい目にあったユーベ戦」を
CL準決勝の教訓にできるか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 中島大介●写真 photo by Namashima Daisuke

 バイエルンとレアル・マドリードを優勝候補とすれば、ローマとリバプールはダークホース。4月24、25日(現地時間)に第1戦が行なわれるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝は、組み合わせ抽選の結果、ダークホース同士、優勝候補同士の対戦になった。リバプール対ローマ(24日)。バイエルン対レアル・マドリード(25日)。すなわち、2試合とも実力伯仲の戦いだ。

CL三連覇に向けて準決勝でバイエルンと対戦するレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド 準々決勝でマンチェスター・シティを破ったリバプールは、プレミアの他のCL常連クラブ(マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナル)にはない特性がある。扱いは常にダークホース。優勝候補ではないことだ。

 マンUはビッグクラブ。チェルシーは成金クラブ。アーセナルはCLでも強者のイメージを残していた。2004~05シーズンに優勝し、その後CLの常連になった頃でさえ、リバプールは下馬評でアーセナルに後れを取っていた。両者の間には見えざる境界線が引かれていた。

 言い換えると、マンU、チェルシー、アーセナルには、リバプールにはないプレッシャーがかかっていた。アーセナルなどは優勝候補と言えないようなときでも、そちら側に立たされていた。最近のマンCもしかり。CLでは決勝にさえ進んだことがないのに優勝候補に推されてしまう。受けて立つことになる、その立ち位置に不幸を抱えている。

 マンCが、実力の割にダークホースを気取れるリバプールに、準々決勝、通算スコア1-5で敗れてしまった理由も、まさに両者の立ち位置に起因していた。

 しかし、準決勝で対戦するローマに、リバプールはその特異性を発揮できるだろうか。