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ネイマールに逃げられたら...。
PSGは身の丈に合ったクラブに戻る時 (3ページ目)

  • サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper 森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki

 確かにPSGの多くのサポーターは、カタール人がやって来る前はクラブと距離を置き、フーリガンとチームの凡庸さに愛想を尽かしていた。フーリガンのほうはフランス当局がほぼ抑え込んでいるが、レアル・マドリード戦でも発煙筒が焚かれて試合が2度にわたって中断したように、まだ撲滅されてはいない。しかし、PSGが安全な環境でまともなフットボールを続ければ、マルセイユは敵ではない。

 PSGは今後、過大な野心を抱かず、スーパースターの獲得もあきらめ、代わりに11人の選手をもっとバランスよくそろえようとするだろう。バルセロナやレアル・マドリードを脅(おびや)かすことはないだろうが、PSGにとってはそんな目標を掲げること自体が現実的ではなかったのだ。

 PSGは身の丈に合ったクラブになるときかもしれない。

◆スーパースターを買い集めても、PSGが欧州ですぐ負けてしまう理由>>

◆ハリルの代表メンバー発表に思う。残り3カ月で、まだ試行錯誤なのか>>

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