香川真司、早くも大爆発の新相棒
バチュアイを「一緒に崩せる」と絶賛 (2ページ目)
そのオーバメヤンが念願叶って、ドルトムントを出ることになった。雰囲気を壊す選手がいなくなった反面、点獲り屋がいなくなる不安は大きい。そこを埋めたのが、このバチュアイだ。
バチュアイは1993年生まれの24歳。ブリュッセルで生まれたコンゴ系ベルギー人で、リエージュでプロとしてのキャリアをスタートさせた。マルセイユを経由しチェルシーで1年半プレー。ただし今季は先発がわずかに3回で、2得点にとどまっていた。ちなみに昨季も出場時間こそ短かったが、プレミアリーグ優勝を決めたWBA戦で決勝ゴールを決めている。
そのバチュアイは、ユーモアたっぷりの台詞とともにドルトムントに加入した。
「ドルトムントでバットマンの席が空いたって聞いたから、僕が引き継ぐことにしたよ」
バットマンとは、2015年2月、シャルケとのダービー戦でオーバメヤンが行なったゴールパフォーマンスのこと。スマートで、ファンの心にも響くバチュアイの挨拶だった。そしてデビュー戦ではしっかり結果を出したのだから、文句のつけようがない。
「準備期間がなく、試合中にどんな選手か把握しながらプレーした」と言う香川真司は、新しいチームメイトをこう分析する。
「コンビネーションがいいですね。(ボールが)収まるし、体が強い。簡単にやることはやるので、感覚も(一緒にプレーを)できるところがある。ああいうタイプはなかなかいなかった。そういう意味では楽しみにしてるし、また違った色を出していけたらいいかな、と。周囲と一緒に崩していくタイプだと思うし、プラス、万能型でなんでもできる印象。こっちとしては、生かすところも生かされるところもある」
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