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オランダからイギリスへ。
藤田俊哉がリーズのフロントに転職した理由 (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文・撮影 text & photo by Nakata Toru

―― リーズはビッグクラブになろうとしているのですか?

藤田 規模はまだ小さいけれど、準備をしておかないと。チャンピオンシップからプレミアシップに上がったら、最低150億円はテレビ放映権があるという。これに本来の予算が加わってくるわけだから、リーズの年間予算も飛躍する。

―― スケールが大きい!

藤田 そういう話をアンドレアから聞いて、「リーズでその世界を感じてみたい」と思った。だから、どんな役割でもリーズで一回、仕事してみようと決めた。

 ヨーロッパには彼らの文化があるから、アジア人がそこまで入っていくのは大変な部分もある。VVVのときだって、最初の俺はトレーニーだった。そこから自分の存在を認めてもらい、U23チームの監督オファーをもらえた。時間さえもらえれば、俺はそのなかで生き抜く力があると信じている。リーズでも1年あれば大丈夫かな(笑)。

―― さきほど「イングランドを超越した存在のプレミアリーグ」という話がありました。そのクラブでレギュラーを張る吉田麻也選手、優勝メンバーの岡崎慎司選手は......。

藤田 トップの中のトップですよ。

―― このふたりを「トップ中のトップ」にさせたものは何でしょう?

藤田 世界のトップ・オブ・トップと言われているところで生き抜く――。それこそが答えだから。生き抜くチームが高ければ高いほど、トップの中のトップになる。現状のレスターとサウサンプトンを比べたら、そこまでクラブ差はない。トッテナムは少しスケールが大きい。そのなかで活躍しているソン・フンミン(韓国代表FW)の評価は高い。

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