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オランダからイギリスへ。
藤田俊哉がリーズのフロントに転職した理由 (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文・撮影 text & photo by Nakata Toru

―― ところで、藤田さんはチャンピオンシップのサッカーを満喫していますか?

藤田 オランダのサッカーとはまったく違うけど、その闘いは面白い。テンポが速い。試合を見ていても、観客が沸くポイントが違う。オランダが沸くのは技術を見せたとき。一方、イングランドのファンは肉弾戦を好む。激しいぶつかり合いと、ひたむきなプレーをしたときにファンが沸く。そういうファイトをしない選手は好まれないよね。

 チャンピオンシップは「これぞイングランド」というサッカー。プレミアリーグというのは、それを超越して技術も見せる。だから、文字どおり「プレミア」なんだ。チームのシステムも、それぞれの監督が戦術に合った選手を世界から採ってくるから、プレミアリーグは「国籍なしのリーグ」。イングランドリーグの枠だけには収まらないと感じる。

―― リーズのことに話を戻しましょう。リーズは2000-2001シーズン、チャンピオンズリーグでベスト4となり、欧州サッカーシーンを沸かせました。しかしその後、財政難から3部まで落ちました。

藤田 それでスタジアムも一度、手放すしかなかった。だけど、譲渡したときに買い取りオプションがあったらしく、会長がスタジアムを買い戻した。リーズは今、再生の兆しが出てきたから、クラブに活気が戻ってきたと皆が言っている。それは新しい会長の情熱と資金(があるから)。

 その前の会長(マッシモ・チェリーノ)にも会っている。彼はイタリア人でカリアリのオーナーをしていた。彼はアンドレアほどお金を投資しなかったけれど、本当に厳しい状態だったところからクラブ経営に入って立て直してくれた。そこからさらに上に行くとき、アンドレアになった。ふたりの功績は大きい。今は勝負期に入っているよね。

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