困ったぞ、ハリル。ポーランドは弱点の守備もテコ入れ、監督も人格者 (4ページ目)

  • 遠藤孝輔●取材・文 text by Endo Kosuke
  • photo by AFLO

 ただし、すんなりとサイドに展開するのではなく、1トップを務めるFWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)にくさびのパスを打ち込んでから揺さぶるのが基本。バイエルンでのプレー時に比べると、代表での大エースは中盤まで下がってから積極的に組み立てに関与しようとするので、対戦するチームはセンターバックとボランチによるマークの受け渡しが重要となる。

 選手で一番厄介なのは、そのレバンドフスキを置いてほかにない。ワールドカップ予選における得点の世界記録(16ゴール)を樹立した稀代のストライカーは、日本が前回大会で大いに苦しめられたコートジボワールのFWディディエ・ドログバを凌駕するほどの存在だ。

 EURO2016予選から今ワールドカップ欧州予選の序盤戦まで、レバンドフスキはFWアルカディウシュ・ミリク(ナポリ)と2トップを組んでいた。だが、その相棒がここのところケガに泣かされており、現在は得点源としての重要性がさらに高まっている。強さ、速さ、うまさの三拍子が揃う点取り屋をいかに抑えるか――。日本だけでなく、同じグループHを戦うコロンビアとセネガルも頭を悩ませているだろう。

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