ぺぺもいるトルコの暴れん坊クラブが、
大人の戦いでCL驚異の快進撃

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 3位のRBライプツィヒがホームに首位のベシクタシュを迎えた、UEFAチャンピオンズリーグのグループG最終節。ライプツィヒにとっては、ラウンド16(決勝トーナメント)進出へ一縷(いちる)の望みをかける試合だったが、1-2で敗れた。

元レアル・マドリードのペペ(右)らの活躍で、CLベスト16に進んだベシクタシュ元レアル・マドリードのペペ(右)らの活躍で、CLベスト16に進んだベシクタシュ 最終節を前にグループ首位通過が決まっていたベシクタシュは、4勝2分けで無敗の勝ち抜け。一方のライプツィヒは2勝3敗1分けで3位に終わり、UEFAヨーロッパリーグのラウンド32に回ることが決まった。

 昨季のブンデスリーガで、1部昇格1シーズン目にして2位に大躍進したライプツィヒ。豊富な運動量を生かし、アグレッシブな攻守を繰り返す戦いぶりで、"赤い猛牛"旋風を巻き起こした。飲料メーカー、レッドブルの資金力を背景とした強化を快く思わないサッカーファンが圧倒的に多いことは事実としても、ピッチ上で繰り広げられるサッカーは質の高いものだった。

 ところが今季、初出場のCLでどんな戦いを見せてくれるのかと期待されながら、最後まで力を出し切れず、どこか消化不良のまま全6試合を終えた印象が残る。

 この日のベシクタシュ戦にしてもそうだった。試合開始10分にしてPKで先制点を許す苦しい展開となったが、その後は圧倒的に攻め続けた。相手を押し込み、一度攻撃が止められても、すぐに守備へと切り替えて高い位置でボールを奪い返しにかかる。そんなライプツィヒらしさは少なからず見られた。

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