久保裕也、超ド級のスーパー復活弾。それを日本代表でもやってくれ! (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo Getty Images

 だが、今季は開幕からつまずいた。久保は毎試合訪れる決定機に、ことごとくシュートミスしてしまったのだ。「昨季の裕也は40メートルの距離からもゴールを決めたのに、今は1メートルのシュートも決まらない」。当時ゲントの指揮を揮っていたハイン・ヴァンハーゼブルック監督(現アンデルレヒト)も、今季の不調ぶりを嘆いていた。

 久保の不振の兆候は、6月の国際マッチウィークのころからあった。この時期の欧州組はシーズン終了後ということもあり、まずは疲労を取ることを優先する必要がある。特に久保はベルギーリーグ特有の事情もあって、より注意深くコンディションメニューを組まなければならなかった。

 ベルギーリーグの「プレーオフ1(上位6チームによって優勝とCL&EL出場権を争う)」は、短期間で10試合ものビッグゲームをこなさないといけない。インテンシティ(プレー強度)が非常に高く、メンタル的にもタフなものだ。よって、ベルギーリーグのトップクラブでプレーする選手の疲労度は総じて高い。

 6月13日に行なわれたW杯アジア最終予選のイラク戦。久保はフル出場こそ果たしたものの、疲労困憊で痛々しさすら伝わってくるほどのパフォーマンスだった。しかもこの試合で、久保はひざを負傷してしまう。

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