ベルギー人もゾッコンの森岡亮太。「興味なかった」ハリルに見せつけろ (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by JFA/AFLO

「センターフォワードの選手がロングボールを落とし、そこから自分が一度サイドに出して、センタリングに対して走っていきました。『(ペナルティエリアの)中に入って、何とかそこでゴールを決めてやろう』という気持ちだったんです。日本では、点を獲っていなくても評価される。だけど、こっちでは攻撃的な選手の評価はゴールのみ。ポーランドでは、アシストすら評価されませんでしたから」

 そんな森岡の姿を、ベフェレンのスカウトはしっかりとチェックしていた。

「いい選手だが、ポーランドのサッカーと合ってない。しかし、ウチのチームなら森岡はフィットする」

 そのスカウトの慧眼(けいがん)どおり、森岡は見事にフィットしてみせた。ポーランドでは放棄していた「チームが機能するように味方をサポートし、ゲームメイクし、チャンスを作る」というプレーをベフェレンで披露している。さらに森岡は、ゴールゲッターとしても進化し続けているのだ。

「ベルギーに来て、めっちゃ楽しいです。『サッカーをする』という意味で、みんなのレベルが高い。しっかりとボールをつなぎ、(森岡がトップ下として位置する)真ん中にもボールが入ってきますし」

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る