逆境に燃える香川真司、
自画自賛の美ゴールでレアル戦の悔しさ晴らす (2ページ目)
試合はこのまま1-2でドルトムントが勝利。だが、意外にも香川の様子は歓喜の明るさというよりも、どこか深刻なムードが漂っていた。「いい場面でいいゴールだったのでは?」というのがこの日の最初の質問だったが、答えはこうだ。
「うーん、そうですね。いい入りをしましたし。個人としては、この前のレアル(・マドリード)戦を踏まえて、(レアル戦が)自分自身の現状、評価がわかる試合だったぶん、今日の試合は大事でした。いろいろな葛藤はありましたけど、何しろ監督が代わったということで、自分たちに(影響が)くるのは当たり前で、それ(自分の力)を証明するしかない。そういう意味ではいい結果だったと思います」
3日前のチャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリード戦で出場機会がなかったことがよほど悔しかったのだろう。
先週末の前節ボルシアMG戦では途中出場にとどまっていたが、レアル戦要員だからだという見方もあった。本人も「世界一のチーム相手にどこまでやれるか」をとても楽しみにしていた。3-1で完敗したレアル戦後の香川は確かに悔しそうな表情をしていたが、その思いはこちらの予想以上だった。
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