あの松原良香が研究中。小国ウルグアイから
スアレスが生まれる理由 (4ページ目)
日本のクラブは、育成からプロとしての強化まで、すべてやろうとしていますが、彼らは違うんです。スアレスもカバーニも海外に出たのは19歳のとき。それまでの育成のところまではウルグアイでやるけれど、それから先はヨーロッパでやってくれというスタンスです。
プラサ・コロニアには10日間ほどいて、実際にピッチに立ち、U-19とサテライト、トップの練習を見ました。
そこであらためて感じたのは、球際の強さとコンタクトプレーの多さです。グーッとボールに対して全体が寄っていく。そこにウルグアイらしさを感じました。うまさやテクニックという点では、日本人も変わらないというか、十分やれると思うんです。ただ、それが本番になるとまったく違ってくる。彼らには10ある力が20に化けてしまうような、湧き上がってくる力がある。
プロ予備軍であるサテライトなどの紅白戦を見ていても、とにかく諦めないことに感心します。例えばボールがタッチラインを少し出て、相手が「アウト」と言っても、笛が鳴らなかったらそのまま続けます。日本人はボールが出たらそこで止まるじゃないですか。止まらないんです。それも1人、2人ではなく、全員がそうなんです。
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