「嫌われクラブ」の本領発揮できず。
ライプツィヒ初のCLはフワフワ (3ページ目)
ただし、この試合に関して言えば、若さが裏目に出た。いや、若さというより、それと表裏一体の経験不足が露呈したと言ったほうがいいだろうか。
この試合の先発メンバーでCL出場経験があるのは、10番を背負うエミル・フォルスベリ(前所属のマルメ時代)だけ。それ以外は全員がCL初出場というメンバー構成だった。
いつもなら生き生きとピッチを動き回るはずの選手が、どこかフワフワとしていて、地に足がついていない。そんな様子に見えた。「少しナーバスになっているようだった。アタッキングサードに入って積極性に欠けていた」というラルフ・ハーゼンヒュットル監督の弁が、それを裏づける。
何より、いつになくミスが多かった。縦に速いというより、縦に急がされている。そんな印象の攻撃ばかりが目立った。
クラブ史上CL初得点となったフォルスベリのゴールにしても、偶発的要素に助けられた部分も大きく、ライプツィヒらしいゴールとは言い難い。
若くてウブなライプツィヒと比べると、やはり昨季のCLでベスト4まで進んだモナコは老獪(ろうかい)だった。レオナルド・ジャルディム監督は「チームは毎シーズン変わるもの。昨季と比較すべきではない」と語るが、試合運びのうまさはさすがだった。
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