「嫌われクラブ」の本領発揮できず。
ライプツィヒ初のCLはフワフワ

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 ドイツ・ブンデスリーガで1部に昇格した昨季、いきなり2位に躍進。"良くも悪くも"大きな話題を振りまいたRBライプツィヒが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)へのデビューを果たした。

先制直後にモナコに同点を許したライプツィヒ先制直後にモナコに同点を許したライプツィヒ UEFAヨーロッパリーグやCL予選など、UEFAが主催するヨーロッパの大会に出場した経験がないまま、いきなりCLグループリーグで"ヨーロッパ・デビュー"を飾るクラブは初だというから、ライプツィヒが成し遂げた快挙がいかに大きいかが分かる。

 結果だけではない。ライプツィヒは昨季、世界4大リーグのひとつに数えられるブンデスリーガで、非常にアグレッシブで質の高いサッカーを展開した。

 高い位置からの積極的なプレスでボールを奪うや否や、一気に相手ゴールへ向かっていく速い攻撃を繰り出す。あたかもゴール前に次々と選手がなだれ込んでいくかのようなサッカーは、かなり痛快で魅力的だった。

 近年、ボルシア・ドルトムントやホッフェンハイムなど、攻守の切り替えの速さを武器に、ハイプレスとショートカウンターを繰り返すサッカーを展開するチームが次々に現れてきているが、ライプツィヒの躍進もまた、その潮流に乗ったものだ。

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