CL決勝はユベントスにチャンスあり。39歳ブッフォンの初戴冠なるか (2ページ目)
両チーム共に今季の国内リーグを制し、それぞれ最多となる33度目のリーグ優勝を決めたフットボール大国を代表するクラブだが、上記のように欧州での成績には差がある。過去に一度、CLの決勝で手を合わせた時も、レアルに軍配が上がった。
1997-98年シーズンのそのファイナルでは、どちらかといえばユベントスが有利と見られていた。全盛期のジダンやアレッサンドロ・デル・ピエロ、エドガー・ダービッツらをマルチェロ・リッピ監督が束ねた当時のユーベは、3年連続で決勝に進出。雑誌から貪(むさぼ)るように海外の情報をかき集めていた若き日の僕らも、わけ知り顔で「ユーベでしょ」なんて言っていたものだ。
ところが、プレドラグ・ミヤトビッチの試合唯一の得点により、試合は大方の予想とは異なる結果に終わった。この時、CLとなってから初の決勝に進出したレアルは、その後2002年まで1シーズンおきに欧州を制するようになる。
つまり、サッカーにおいて実績を基にした予想はあまり大きな意味を持たないということだ。むしろ短期的にはピーキング、長期的にはチームの成長のフェーズがどこにあるのかも重要なファクターとなる。この意味合いにおいて、今回はユベントスにもチャンスがありそうだ。
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